イノさんのレース完走記その5 
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京都丹波高原ロードレース完走記    2003年11月3日
○出発前
11月の河口湖マラソンの前哨戦ということでこのレースを選ぶ。距離が30キロと比較的長いレースであることも魅力である。しかも観光地京都と来て、紅葉の時期と重なったので、観光のついでに行くことにした。
京都で一度走ってみたかったが、シティーマラソンが春で荒川と日程が近いこともあり、春は見送っていたので初めて実現。
今回はビジネスプランを使った。3連休ということもあり飛行機はものすごく高く、新幹線が妥当という判断。しかし、よく値段を見ていると、実は宿泊付きパックの方が回数券よりも安くなっていることがわかり、これに決定。今回の総旅行費は全て入れて\50000以内と、学生の時よりも内容が充実していながら格安となった。うち宿泊・交通費は23日で\31000
ちなみに京都発着はグリーンも安くなっている。ただし条件があり、出発を午前7時前に、旅行地出発を午後8時以降いう制約があることに注意。

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○出発・東京駅へ
前日のHaloween Partyがおわり、夜中に帰ってきてからすぐに就寝したのも束の間、朝5時のモーニングベルで起き、夜明け前の自宅を出発した。7時前ののぞみで大阪に向かうが、東京駅到着の時点では指定席はすでに売り切れ。
東北新幹線はグリーンまで終日全部満席というとんでもないことになっていた。
そんな中夜明けと共に大阪に出発。京都・大阪は結構行っており、東京駅では散々駅弁を食べていたので、普通に朝食を座席で摂る。

○新大阪〜大阪〜難波
9時半、新大阪に到着、東京よりも暑い。今日はここで午後から英会話スクールに申し込んでおり、午前中フリーなので、まずはなんばに向かう。
難波の付近は繁華街になっており、店の開店・畳みが激しい。ラーメン屋大食堂街という、ラーメン横丁みたいなものも道頓堀にあった。グリコの広告版はうわさどおり阪神色に変わっており、携帯で写真を撮る者が多い。
2時間くらい歩いてお腹が空いてきたので、カツどん(それにしても何故大阪はこんなにコッテリ脂っこいものが好きなんだろう?たまにはいいと思うが)を食べるがなかなかいける。さらに食べようかと思ったがお腹の調子を整えるために、少し控える。
この後英会話スクールで5時間近く練習して、夜友達と会った。

○お好み焼きとモダン焼き
大阪はお好み焼きもうまいが、そのスクールで教えてくれた店に行ってみると大行列になっている。「風月」というところだが大阪中心のチェーン。しかしどこもかしこも混んでいるらしい。ちなみに関東にもわずかに展開している。
本当は神戸屋キッチンでステーキを食べる予定であったが、梅田にはパン屋しかなく、ステーキを食べさせてもらうところがない。このため風月に変更した。ここもまたコッテリ味で、友達はマヨネーズまでつけて食べている。
もともとあっさり味に慣れているせいか、モダン焼き1枚すら食べられず、友達に上げる代わりに塩焼きそばを頼んだ。ちなみに麺が極太で食べ応えがある。(以上は友達のおごり。御馳走様!)

○夜の神戸
現在の時間が午後9時。しかし僕の旅はまだまだこれで終わらない。ならばこれからどこかに行こうと思い、疲れたーという友達に喝を入れて神戸に向かう。
大阪は道がめちゃめちゃだが、名神高速は思ったほど混んでなく、高速に乗ればあっという間に神戸に着いた。現在10時半。カップルが夜の港にたくさんいる中、女性2人のグループにほんのちょっとだけ声を掛けて写真を撮る。
友達は意外に照れ屋なので、さっさと逃げてしまったが。しかし神戸はいつ訪れてもほっとする。大阪とは対照的なイメージがあるが、確かにここに来るとそういう感じがする。同じライトアップでも全然違うから。こちらの方が「整っている」という感がする。11時なのにホテルと観覧車が
光っていたのはさすがと思った。
この後大阪まで送ってもらい、宿泊。何とチェックインが12時ジャストだった。

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○奈良・平城京址〜奈良公園東大寺
実は出発前の日にエグザスでBODY ATTACK&COMBATをこなしていたので、少し筋肉がガス欠?という状態だった。が昨日あれだけ穀物を食べたせいか、今朝はお腹が程よくすいていて調子が良い。とそこに友達からのモーニングコール。昨日1時近くに寝たにもかかわらず朝7時にもう家を出てこちらに向かっているではないか!身支度を急ぎ、朝8時に奈良に向けて出発。
電車だと40分で着くが車でも実は大して変わらない。大阪を抜けられれば問題ない。峠を越えるとそこはもう奈良に入っている。まずは修学旅行で朱雀門しかなかった平城京に向かい、散歩をする。「なんにもなーい!」と思わず大声を上げてしまった。址は広場同然となっており、広い土地を使ってサッカー〜凧揚げと色々遊んでいる子供達がいた。我々がやると10歳若くなるので我慢したが。尚ここでボランティアでガイドをしている人たちもいた。

京都はあれだけ栄えているのに奈良は何故こんなに寂れているの?と不思議に思ったが、奈良公園に向かうと人がわんさか混んでいた。なるほど納得。この辺が最も観光地として有名なんだなと実感。早速車(かなり混んでいたが)を置いて散歩に向かう。ちなみに、奈良公園内に止めると有料になるので、なるべく公園手前に車を置き、そこから百メートルだけなので歩くことを強く勧める。
奈良公園は散歩する人〜デートする人〜ピクニック?する人でにぎわっていた。紅葉は若草山の高いところ(とは言っても標高数百メートルだが)でいい感じになっており、この公園だと銀杏が黄色く色づいているくらいだった。しかし公園に来ると気持ちが和む。しかもここは関東のありきたりのところではない。公園内の庭園も見事で、納得の行くものであった。中学の時に来たときには京都・奈良旅行にあまり興味を持たなかったが最近になり興味を持ち始めたのは、少しは大人になったからであろうか。

○宇治と平等院と渓谷
東大寺も相変わらず見事で、あの左手の中指を少し曲げているのには何か意味があるということを当時日本史の先生から教わったことを、思い出す。それにしても人が混んでいるので、早速公園内から車を出すが、現在の時間は正午。大渋滞に巻き込まれ、宇治に着いてから食事を摂るということがかなり怪しくなってきた。1時間我慢して公園を抜け、やっと宇治に出発。何回か道を間違えながらも3時に宇治に到着。
宇治では何箇所かで抹茶を飲みまくったが市営の茶室が最も良かった。今回はリニューアルされた茶室で早速菊のお菓子と共に頂く。さすが上品だね!と友達と納得。ところがこの後ぜんざい(サービス)までいただき、かなりお腹が満腹になってきた。と言いながら天丼を平らげたのだが。さすがにソフトまでは腹がはちきれそうになるので我慢した。
宇治と言えば平等院。世界遺産だけあって、何回来ても歴史を感じさせる。今回はスタンプラリーもやっており、その道順で行くと平等院から外れて渓谷の散策まで行く。雨上がりでわずかに霞んでいる渓谷はいかにも京都らしい。しかも辺りで紅葉がところどころで始まっているのも風情あると思う。かなりのんびりすることが出来た。

○丹波へ
河原を歩いて少し日が傾きかけたところで、そろそろ丹波に向かうことを考えた。でないと待ち合わせの時間に間に合わない。そこで京都市街地の西側から嵯峨嵐山方面に向かい、そのまま9号線に向かおうと試みる。しかし、名神高速のJCTで友達が判断ミスをしたため茨木に到着する。これが怪我の功名で、実は亀岡→丹波への最短距離だった。府道46号線を使って亀岡まで向かい、縦貫道で一気に丹波まで向かう。このとき時刻は午後6時。

○ホームステイ
今回の2泊目は丹波で泊まるところが限られていたため、ロードレース側主催のホームステイを使うことにした。園部で待ち合わせ、早速迎えに来てくれた夫婦宅に向かう。2日間遊びっぱなしで、しかも夜の山道を越えてきたのでちょっとヘトヘトになり、風呂に入って早速夕食を頂く。焼肉を肴にビールを頂いた。レース前日なのにいいんでしょうか?と思っていたが多少であれば別にそれほど問題ではない。おなかもこのころになるとまた空いて来たのでOK。
びっくりしたのはマツタケご飯が出てきたこと。なんでも山地なのでマツタケがかなり取れるらしく、この辺の名産となっている。水が良いので食べるもの全てがうまい。水の影響がこれほどだとは思ってもいなかった。感謝。
埼玉の話とか、東京に来ていた頃の話とか、嫁さん話とかで盛り上がった。京都の街から離れているので(大分山奥)辺りが静か。また木の香りが芳しいお宅だったことも有り、あっという間に眠りについてしまった。

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○レース
この日は朝からどんよりしており、気温は少し暑く、全体的にやや蒸していると言ったところ。会場まで送ってもらい、1時間半前から準備に入る。相当良く眠れて、まだ眠いと言った感じ。
ところが、スタート時間が迫ってくると足がおかしいことに気が付いた。筋肉が何か張っている。もしかして連日足を使っていることが裏目に?しかしここまで来たので引き下がれない、と思い、出発まで念入りに調整をする。
スタートすると雨が降り始め、3キロまでにシャツが完全に濡れてくる。今回が初めて「雨・道悪のレース」となった。
途中丹波道からわき道への折り返しがあり、約10キロまでうねる道が続く。体力的には問題ないのだが、何か左足首がおかしい。途中で何回もストップしながら足を良くもむ。しかし一向に治らない。仕方なく我慢しながらすすむことにした。
普通は棄権すべきだがペースを下げれば問題なしと判断してのこと。
丹波道30Kは折り返しのコースでスタート・ゴールである競技場から10キロ離れたところまでは(つまりスタート→10Kと20→30Kの区間)はうねりが続くがそれ以外は比較的平坦。そこでまずは我慢のレースで後半に飛ばすことを考えていた。心臓破りの坂と言われている27キロ半の坂も対策があり、体力の温存などはフルマラソン経験者には言うまでもなし。と言いたかったが走ってゆくに連れて今度は右ひざまでが走行ステップに合わせてズキズキ痛む。これが気が付いたのが22キロの地点。このため重力のかける方向をずらして走るが今回はそれでも痛みが治まらないどころかますますひどくなる。27キロで左足アキレス腱が釣りそうになるので、なるべく足首を固定して走る走法に切り替え、何とか凌ぐ。
従って残り3キロはこれまでのんびり走ったせいか、スパートを掛けて抜きまくっても全然何ともない。最後のトラックで一気に抜き去り堂々のゴール!
と言っても、足が完全だったらもっと走れたのに、と何だか良く分からない結果におわってしまった。しかし雨がすごい。
トラックでホストファミリーの方が声を掛けてくれたときにガッツポーズをするだけの体力があったと言うことは、フルに向けてはかなりいい余力を残してまずまずの結果となったが、足を早く治すことが必要不可欠となった。

○園部(丹波)〜京都〜帰路(東京)
降りしきる雨の中、着替えを終えて再びお世話になった家に戻る。迎えに来てくれた為、一旦戻り、冷湿布を貼る。今はまだまともに歩くのも至難の業。
1時間ほどテレビを見ると、タイガースが神戸で優勝パレードをやっていた。そこも雨、と言うことは関西は今日は雨だった。本当に珍しいなあ、と思う。僕が旅行に行くとき雨が降るとおかしなことが起きると思っていたが、今回はそれが足だったとは。
さて、大分休んだので早速京都に向かう。おにぎりを握ってもらい、園部駅から4時頃の快速で京都に向かう。途中亀岡〜嵯峨嵐山で霧の渓谷を垣間見る。夕方なのに何故?というくらいまだトロッコ列車は混んでいた(亀岡〜嵯峨嵐山)。今回は嵯峨嵐山に向かう気力が残っていなかったので、京都まで戻ることにした。
京都でもまだ雨は降っていた、暗くなってきてさあどうしよう?と考えたがとりあえず祇園に向かい、何か美味しいものを探そうと思った。特にラーメン屋がなかったっけ?と思い探したがなかなかこれだ!というものが見つからない。
コーヒー屋で少し休んだ後、円山公園の方に向かうが、このとき紅葉は上の方でも少しだけだった。やはり時期が少し早かったのだろうか。傘を持ってきていないので、アーケード街をひたすら歩いていると、大分雨が止んできた。そこで京都駅まで祇園から歩くことに。もう辺りは真っ暗。
舞妓さんも着物を着てあちこち向かっている。もう声をかける気力すらなくなっていた。
京都駅に着いて伊勢丹の地下で何を食べようか考えていたが、結局料亭の弁当が最もましだと考えて、それにする。料理屋に入るのはまた次回、日帰りのプランとかで食べよう(前回はてをけ弁当、その前はいも懐石)。しかし買った弁当がなかなか良かった。普通の弁当パックだった
のに、味は京都らしく薄味になっており納得の行くもの。何だか埼玉に帰るのが惜しく感じられた。来年また来よう。
8時半ののぞみに乗ってビールと共に弁当を食べていたがいつしか眠くなって寝てしまった。気が付いたら静岡を過ぎていた。                               -以上−